「生命のつながり」を考えるライフスタイル

株式会社 マインド松井

  • 代表取締役社長 井上さん(写真左)
  • 日本で唯一、産地の見えるオーガニックコットンメーカーです。熊本県と岐阜県で和綿を栽培、国内で製品化しています。
    産業として和綿100%の布を生産している企業は日本国内で1社のみと言われています。
マインド松井 創業者 松井要さんの思い
マインド松井 創業者 松井要さん 日本では古来から「手でものを作る文化」がありました。しかし戦後、戦争に負けた日本にはどんどんアメリカの工業的なものが入り、発展した部分もありましたが同時に、良き日本の文化が失いかけた時期でもありました。
それまでも松井さんは、流通されているコットンを栽培しているのがアメリカの奴隷であったり(当時)、世界で使われている農薬や除草剤の3分の1が綿花に使われていることを大変深く思っており、日本の環境や日本文化に合ったもので「衣」を作ろうと考えたのです。
綿花は飛鳥時代に日本に伝来し、日本の環境に合ったものに進化し「純和種」となりました。
松井さんは無農薬栽培で純和種の和綿を作り始めましたが、1年目は花は咲いても実はつかず、ようやく4年目頃から実がつくようになり、生産できるようになるまで7年の歳月がかかりました。
松井さんは言います。
「産地がわからないものは安心してすすめられないからね。」
マインド松井では、自社農園にて種まきから収穫まで「人の手」で行い、オーガニックコットンを作っています。
純和種の和綿は、太く短い糸になるため空気を含みやすく、冬は保温性・夏は通気性や吸湿性に優れています。日本で育った和綿だからこそ、日本の環境に合っているものができるのです。
和綿ってなあに?

『純和綿』とは、799年に大陸から渡来したのが最古とされている、外来種の綿と交配していない木綿です。 和綿は江戸時代初期頃から盛んに栽培されるようになりました。
当時は200種類ほどがあったと言われる和綿ですが、ほとんどが絶えてしまい、現在ではわずか数十種類に・・
明治維新後、海外からの安価な綿や糸の輸入など様々な理由から、和綿の栽培は衰退していきました。
和綿は繊維が短いので、ゆっくりしか糸を引けません。
だからこそ、柔らかくふんわりした風合いになります。

種まきから収穫まで

現在は熊本県と岐阜県で和綿を栽培しています。
農薬を散布していない畑を、人の手で耕し、種を蒔いています。
虫が付けば手で取り、雑草も手で抜いて畑の手入れをしています。
和綿は5月に種を蒔き、夏頃に黄色の花を咲かせます。収穫は10月〜11月に行います。
収穫までの半年から8ケ月ほどを同じメンバーが関わっています。
地元の小中高校や福祉施設の方も栽培活動に参加しています。

熊本では、種まき・草引き・収穫・綿くり・製品化作業の一部までを地元の幼稚園から小中高校生、地域住民がどなたでも参加できるしくみになっており、地域おこし活動の一部となっています。
また、熊本県球磨郡あさぎり町では収穫時期に「和綿の収穫祭」を行い、地域行事の一つとなっています。

収穫祭に行ってきました!!
2018年10月、熊本県球磨郡あさぎり町で行われた和綿の収穫祭に参加してきました。
収穫祭は子供からお年寄り、個人から団体・行政まで、町ぐるみで行われるイベントです。
マインド松井会長の松井さんのお話から始まります。
和綿をさわった子供たちはほんとに気持ちよさそうで、やわらかいさわり心地にみんな笑顔でした。
和綿は、湿度のある日本では下向きに綿をつけます。
(洋綿は和綿より大きい綿を上向きにつけます。)
もうすでに柔らかく、力をいれなくても簡単に採ることできます。
今回の収穫祭では多くのあさぎり町の方にお会いすることができました。
すばらしい自然環境の中で、明るく元気な町のみなさんに育てられている和綿ちゃん。
絶滅の危機にある和綿をずっとつなげていくためにも、多くの方に和綿の良さを知っていただきたいと感じました。